Fly Me to the Moon

そう、あたしはいつだって、どんなときだって、"あなた"の傍に。

2017-06

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本当は、本当は、
たまに分からなくなって、
怖くて怖くて堪らなくて、
何故あたしは自分を守ることしか出来ないのかと、
何故あたしは人を傷つけることしか出来ないのかと、
守りたいと言うのに、何故大事な人を守れないのかと、
自分が情けなくてしょうがなくて、
こんな自分いっそ嫌いになってしまえたならば楽なのに、
きっとあたしは負担でしかなくなってしまうから。
それなら、いっそのこと消えてしまいたいと願ってた。
*『夏』をテーマにアズリ過去話





「…ねぇ、枢?」
「何ですか、アズリ。どうか、しましたか?」
「ううん。あのね、」
「はい」
小首を傾げ微笑を浮かべる少年と、言っていいのかどうかを迷う少女。
少女は意を決したかのように、ようやく口を開いた。


「"うみ"とね、"はなび"が見てみたい」


少年は驚いたような顔をして、それから少し微笑って言った。
「じゃあ、"海"と"花火"同時に見れる場所へ行きましょう」












そこはとあるテーマパークの近くにある海だった。
少年と少女は手を繋いでそこに立つ。
どれくらいの時間が経っているのかは分からなかった。
ただ少女は、"うみ"という今まで見たことのなかった広いキラキラする水と、未だ見たことのない夜空に咲く満開の花がいつ咲くのか、ドキドキして待っていた。
少年は、そんな少女を愛おしげに優しく見つめながらその時が来るのを待っていた。

それは、暗闇を照らすかのように、優しく、優しく、花開いた。
何かを祝福するかのように、
温かな温かな、光。

少女は感嘆の溜息を吐いた。
そんな少女を少年は慈しむように見つめる。
「初めて、見ましたか?」
「うん!こんなに綺麗なモノがあるんだね」
「世の中にはもっと綺麗なモノたくさんありますよ」
「あたしが知らないモノたくさん、あるの?」
「はい」
「いつか、見てみたいなー…」
「それがアズリの望みなら、僕が叶えてあげますよ」
「本当!?」
「はい。約束、です」
少女は満面の笑みを浮かべて頷いた。少年も優しく微笑を浮かべる。
「いつか必ず、だよ?」
「勿論です。約束、ですから」
夜空の花と同じくらい温かな笑顔の花が二輪そこに咲いた。















「結局、また今年も独りで見るんだねー」
アズリは自嘲気味に笑った。
「相変わらず、花火は綺麗。変わらずに、輝く」
「何?独り言?」
「ハルヒ…?」
「ふふ。アズリが心配で帰ってきたんだ」
「心配って…何が?」
「毎年、独りだろ?そう言ってた」
「まあ夏休みだから、みんな旅行とかで忙しいだろうしねー」
「今年は俺が居るし。だから、独りで行ったって面白くない花火大会から帰ってきて、人ごみが苦手なアズリとベランダから今年は花火を見ることにしたんだ」
そう言って微笑したハルヒに、アズリもそっと微笑を零した。
「……ありがと、ハルヒ」






優しい、優しい思い出。
夜空に咲いた色とりどりの花。
綺麗でどこか切ない色とりどりの花。
「アズリが望むならいつまでも」
そう言った君は一体、何処に居るのでしょう。
遠く、遠くもう逢えない場所へ行ってしまった。
あたしの傍に居てくれる大事な人も、
いつか遠くへ行ってしまうだろうか。
あたしを置いて何処か遠くに。
切なくなって、涙が溢れそうになった。
溢れそうな涙ハルヒに見えないように空に咲く花火を見上げた。
















――心に泳ぐ金魚は 恋し想いを募らせて
真っ赤に染まり 実らぬ想いを 知りながら
それでも そばにいたいと願ったの
夏の匂い雨の中で ぽたぽたおちる 金魚花火
光で目がくらんで 一瞬うつるは あなたの優顔
心に泳ぐ金魚は 醜さで包まれぬよう
この夏だけの 命と決めて
少しの時間だけでも あなたの幸せを 願ったの
夏の匂い夜が包んで ぽたぽたおちる 金魚花火
どんな言葉にも できない一瞬うつるの あなたの優顔
夏の匂い雨の中で……。
【金魚花火/songby:大塚愛】
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